今パクリがもてる

今日のお題は「パクリ」についてです。俺は、パーフリ*1よりも後の世代なんですが、
やれB'zやれDRAGON ASHAir椎名林檎他にも漫画だって、映画だって、アニメだって小説だって在ると思うのですが*2
俺はココで、氣志團*3を取り上げたいと思います。
彼らが、QJ*4パーフリを上げたように彼等に意識・無意識とは別の次元でのオリジナリティーの欠如をワザワザ罵るつもりはありません。
むしろ、かなり偏った過大評価をしようと思っています。俺は、世の中に「パクリ」と言ったものは、存在していないと思っています。
ココに於いて、コピー・カバーなどとは、別物と考えないて頂きます。パーフリが行った、数々の偉業は「パクリ」センスの異常なレベルの高さに在ると思います。
それはその時期、盛んに言われていたと聞く。「最早パクリとかそういう時限じゃないよね」といった言葉に集約されていると思います。
その昔、下手「パクリ」の金字塔SPIRAL LIFE*5の車谷くんがLASTのBESTアルバムで暗にファンに向けて言い放った「オリジナルに勝るものなし」といった言葉、
彼らの行った活動で唯一評価できる言葉です。いやこれもどっかのパクリかもしんないけど。パーフリに関してのみ、この言葉は力を発揮出来ません。
後にも先にもオリジナルに勝ってしまった人たちは彼らだけでしょう。それほど、彼らのセンスは素晴らしくそして尖っていた。
その分、今の小山田くんを見ていると、辛くてしょうがないんですが… だから、そのパーフリの「パクリ」をすると言う事には大きな意味があります。
氣志團は、パーフリのみ為らず、THE BLUE HEARTS INU(町田町蔵) BOOWY WILARD THE CHECKERS MONDO GROSSO BUCK-TICK Sex Pistols…etc
彼らの「パクリ」の対象は表裏に関わらず、伝説と名高い人たちが多いですね。そして彼らの、確信犯的な「ニヤリ」要素。
パーフリとは違った意味での「パクリ」であるにも関わらず、「パクリ」センスの異常な高さ。
是には氣志團のフロントマンでもあり、ブレインでもあるセロニアス翔の、膨大な情報量、更には時代を見越した千里眼が重要なカギを握っています。
彼の力で、成功も失敗(確信犯としての)も思いのままです。
そして彼、セロニアス翔はその力を使い抜群のタイミングで、何回目かの「ROCK'N ROLL IS DEAD」*6発言の中、
飽和状態の音楽を今一度リセットしてしてしまおうと目論んだのでしょう。
貴方も、周りの音楽通と氣志團の話をすれば、色んな音楽の話を気が付かないままに出来ると思います。
海外の場合*7、リバイバルと言った形になってしまい氣志團のようなカルチャー、は存在できません。
我々日本人は、この海外では通用しない強引なリセット方法を手に出来た事に、もっと喜ぶべきだと思うのですが…どうでしょう?
> 続く…

*1:Flipper's Guitarの略称.小山田圭吾(現cornelius)と小沢健二が、かつて仲良く組んでいたバンド。その後諸事情で解散。悪口の上手い彼らは、厭なマセガキといった印象だが、音は耳障りが良くマニアック。最初聞いた時は、10年先を行っているとか思ったけど、今聞くとそういうことではない。パーフリマジックにかかった女の子は未だに魔法が解けていないらしい。長くなりそうなので割愛。

*2:俺は、基本的にB'zもDragon Ashも好きですが。因みにDragon AshのBassの馬場さんはエクスタシーレーベルのヴァイラスと言うバンドに居た事もあった。元ヴィジュアルってこと

*3:氣志團/千葉・木更津の不良界(つっぱりかい)ではカリスマ的存在として君臨し最早伝説と化している。スーパースターヤンキー「綾小路"セロニアス"翔」によって97年結成。都内LIVE HOUSEを中心に熱いGIGを展開、世界初の"ヤンク・ロック"を確立し今宵もパラダイス・ロードを爆走する愛すべき七夕野郎 Aチーム「氣志團(きしだん)」の明日はどっちだ!?という訳で、ホントにヤンキーかどうかも怪しい彼等。必要以上に演奏が上手い。横浜銀蝿の…とか言ってる奴はもう居ない今、どうする気なのだろう?

*4:Quick Japan の略称 老舗サブカルチャー雑誌。多少マニアックな情報が載っているワリに、雑誌はめちゃ有名。頭が悪くなるから読まないほうがいい。

*5:SPIRAL LIFE/元BAKU車谷浩司石田小吉のバンド。車谷はAIR、石田はSCUDELIA ELECTROでそれぞれ活動を続けている。センスに乏しい車谷くんを、アレンジでささえる石田。しかし、その石田もミュージシャンとしてよりも、プロデューサーとしての能力の方が高く、唄は好みが分かれる所だ。声は車谷君の方が、いい声だと思う。

*6:ロックは死んだ発言の意。音楽の話題がなくなると、何かにつけてよく言われる言葉。最初に言ったのは誰だっけか?そんなに何度も殺されたら、ロックもかわいそうだ。POP IS DEADはRADIO HEAD

*7:海外では今、リバイバルブーム。いや、正確にはちょっと前。STROKESとかHIVESとか、ROCK'N ONで大プッシュ中です!