CRAZY KEN BANDの功績は、
渋谷系ブランドを矮小化させたことに、あると思う。
私は、CKBがそれほど好きではないが
そこに関してはきっちりと、評価をしたい。


ショック療法という、彼等のアルバムに触れた時
結局そういう売り方か…と感じ。
氣志團を評価しつつ、
彼等への評価を先送りにしていたし。
トラットリア〜クルーエルや、レディメイドから
出てるのでは?と、勘ぐったあげく
ホントにレディメイドでやんの。って…
(この時で絶望的に、ガックリきたなぁ
この嫌な予感が当たったガックリ感
分かって貰えます?


私の中では大体の、評価が決まってしまったが
その後の彼等は、
和田アキコやTOKIOへの曲の提供
ギター担当、小野瀬雅生のソロ
CAROLのカヴァー
などなどなどなど(書き切れません)
クドカンQJなどの支援者を増やしつつ
スカジャンと、ライダースを
行ったり来たりする様な
この頃の私には、考え難い行動を繰り返していき、
私をどんどん混乱させていったのです。


しかし、一番新しいアルバムSOUL PUNCHを聞くにつれ、
恥部を隠しているのではなく、
問題を先送りにしているのではなく
今、目の前にあるLOVE&HATEを歌っているのだと感じ、
やっと過去の彼らに、触れる事が許されました。
彼らは、あざといながらも
レコードマニア(音楽マニアでは無く)を、
垢抜けて演出する方法論を、
手垢まみれで嫌悪に近い演出
に成り下がったブランドを、
渋谷系の呪縛から、少しだけ開放してくれた。
ここにきて、やっと渋谷系の手法を用いたアルバム
「ショック療法」
という、タイトルに巧妙を感じ
改めてゆっくりと、
彼らを評価できるように至ったわけです。


渋谷系的演出法を、否定している訳ではなく
内包しているからこそ、
今になって評価できると言う事を、書き足しておきます。