音楽番組の企画を思いついた。

M(usic)TV SHOPPING

深夜の通販番組の要領で、音楽を売れないだろうか。それには、音楽番組の利権が思いっきり見えていた方がいい。会社の社員が「今回のシングル超最高」とか誉めまくるのよ。それに、具にもつかないタレントも乗っかって、超誉めまくる。後、寺門ジモンよろしく、誰だか知らん音楽ライター・評論家がどういう訳でこの曲がいいのかを説明し出して、その流れで、適当なデータと共にプッシュしまくる。この音楽ライター・評論家ってのはさ、音楽雑誌編集部の○○ってのよりも、音楽系アルファブロガーに(ミュージックマシーンとか音楽配信メモの人辺りが)やってもらった方が、意図は伝わると思うんだけど。音楽雑誌、売れてないわけだし。あ〜それよりも、小西康陽とかつんく♂の居場所だな。ここは。

音楽は売れないのか

カウントダウン系の番組見ても、アーティストのインタビュー聞いても、正直何だか分からないと思うし。どうせ、会社が金で順位買ってんだろ。て気持ちも当然ある。それは、TVで見たらオレンジレンジがちやほやされている一方、ネットじゃ超馬鹿にされまくってる*1何て、どこにでもある環境のキッズ達が、混乱して当然だよ。それってTV・雑誌の価値観と、ウェブの価値観が離れた状況から、対立した状況になっているって事な訳ですよ。それじゃあ、何を買っていいのか分からない。それぞれ音楽ごとに違う価値ってどういうもの?CDは株券ではないの?とか思うだろう。もっと、無理やりな理屈でいいから、何でこれが良いかを語ればいいやんけ。これは買うには、こういう理由がある。って方法論と音楽をセットで売らなきゃ駄目なんだと思うのよ。チョイスを間違えて、音楽センスを馬鹿にされるのは、怖いし。あやふやな物を担保に、商品を買うのは無駄だと考えている。のではないかと思うのね。

逆に今、TVじゃないと出来ない事

それをネットでやると、個人の趣味とかセンスに変換されるんだけど、TVで会社のA&Rとかがやり出すと、音楽を曲以外で判断したり、急にレコード会社がブランド的価値になったり、すると思うんだよね。メジャーに比べ、インディーレーベルってブランド力がものを言うじゃん。今まで、出してプロモーションって方法はするけど、理屈は雑誌のモンだった訳でしょ。でも、その理屈に力がないんだったら、力は無いまま、うちのアーティストなんだからそりゃ誉めるだろ、って場所からでいいから、音楽と理屈の親和性が先でいいのではないかと。レコード会社によって番組を持ったら、新譜チェックにもつかえるし。売上戦略も透明化する。昔の曲を売る為に、カバーとかやってももう売れないでしょ。でも、これなら昔の曲も、隠れた名曲もプロモーションできる。一曲の価値が上がり、消費のスピードが緩やかになる。曲に自信が無くても10秒を三回とかでいい。だって部分的にすげー良い曲って、めちゃくちゃ沢山あるじゃん。プロモやライヴはネットで見たらええがな、ネットで触り程度の視聴じゃ、馬鹿にしてんのかと思うけど、TVだったら選択の権利がチャンネルにしかないから大丈夫。大体カウントダウン系の番組は一曲フルでプロモ流さんだろ。そういうのは、衛星放送で腐るほどやってる。ネットなら、自分で見たいものを選んで見るんだから、そこはTVでは一生勝てないよ。

既存のマーケティングでも、まだやれる事がある。

深夜の通販番組って、マーケティングの基礎が全部詰まってますよね。音楽の単位じゃ、番組でペイ出来ない。と思う方もおられるでしょうが、そもそも売るのが目的ではない。マーケティング、プロモーションの方法論だという事です。買い方の手段は、CD屋さんだけじゃないんだから、直接番組が受け持たなくても、上手く誘導すればいい*2。データで簡単に音楽を買えるようになったからって、爆発的に音楽が売れるわけじゃ無かったわけでしょ。それなら、手段が問題な訳がないでしょう。目的が問題なんじゃないすかねぇ。それなら、買う目的を作ると。これなら、一枚ごとの音楽の賞味期限も延びるし、一枚のヒットじゃなくて、そこに続くヒット連鎖に説得力が出る。それと、昔音楽に合った喜びの一つでもある、この雑誌、この編集者、この人このアーティストのレコメンドしてる音楽を聞く。って楽しさも追体験出来る。

だから、ネットの放送じゃ意味無いんだよねぇ。超地上波。深夜に何気に始まってる。何気に、最後まで見てしまう。セットは間借の使いまわしでいいし、データとか編集部分は音楽会社が作りなよ。アーティストには音楽だけを任せて、社員が仕事として頑張ると。音楽会社に入るからには、元々すげー音楽好きな筈。資料を集めて、プロモーションしろ、それを自分自信で語れって言われたら、喜んで語るんじゃない。今まで、この語らせる場所は無かったんだから(あまり)、すげー色々言いたいと思うよ。アーティストの悪口は言えなくなると思うけど。後は、良い感じのタレントと、誰だか知らん音楽ライター・評論家のチョイスさえ間違えなければ、上手くいくと思うんだけどなぁ。
ジャニーズが乗ってきたら、この企画も、成功間違い無し!音楽なんて所詮大衆のもので、マニアの嗜好品違うやろ。それには、マニアがどのように音楽を嗜好しているかを、簡略化した方がいい。ユーの音楽スキル、みんなにあげちゃえばいいじゃん。

音楽関係は何故かweb2.0になれない

これで調べて気づいたんだけど、音楽系ウェヴサイトってトラックバック、コメント、パーマネントリンクが一個も入ってない所ばっかりなのな。やっぱ、音楽の賛否ってすげー極端な形で出るって事でしょ、これ。逆にいえば語りたいんだよ、好きな奴は。ラーメンと同じ理由で、ラーメンなんかよりも、もっと言葉にする領域を誰もが持って、溜め込んで、発散する場所を虎視眈々と狙ってるんじゃないかね。それと横の繋がりが、めちゃくちゃ希薄。一人にぶら下がる、支持者って構図ばっかり。って事はさ、語りたい言葉は、厳密にはかぶらない。そして、誰もが納得する事は出来ない。つまり、音楽はコミュニケーション・ツールに、めちゃくちゃ不向きなんじゃねーの。その割に自己アピールとして、成立しているかのように一見見える所が、勘違いしやすい理由なのかな。超SNSに不向きじゃん。ファイル交換って立場は、凄く真っ当なんじゃね。音楽の趣味を大っぴらにさらけ出すのは、ネットよりも地上波の方が向いてるって事じゃね?したら語りたい人が、すっげえ増えるだろう。

*1:アニソンでは、全く逆の状態な感じ

*2:ま、データ放送とかが理想的なんかな