DANCE 2 NOISE
ここに来て、ライフがポッドキャスト更新。
そこで話していた
・づんd2unのはてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/d2un/20061225/1167015745
ここのサイトが物凄く面白い。この間語らなかった、ヴィジュアルシーンのテクノ方面の切り口と、それに影響を与えた、1980年代後期イギリスで起きたムーブメント『セカンド・サマー・オブ・ラブ』の話が最高。サマーオブラブは、ヴィジュアルにこんな影響を与えていた。
Colorが、1994年にテクノを取り入れたダンスミュージックに音楽性を変えてイギリスでアルバムを発売した
SPEED-iDが、1994年ごろのインタビューでヒッピー文化の影響を語ってる
それまでバンドサウンドだったMalice Mizerが、1995年にGacktさん加入後の第一弾シングルとして出した「麗しき仮面の招待状」がダンサブルなサウンドになっていた〜略〜まあMalice Mizerに関しては、この頃からアンダーグラウンドなヴィジュアル系に影響を与え始めたゴシック、インダストリアルテクノのこともあるのでなんとも言えませんけど。
うーーーわキタよ。何かキタよ!オーディエンスの時代だよ!!僕はFACTORYとか、トニーウィルソン(映画ではスティーヴ・クーガン!)とか、超大好きな映画『24Hour Party People』の世界と、ヴィジュアル系の世界が、同一線上にあるんですよ。例えばJOY DIVISIONの世界観をおもっクソ、ヴィジュアル系で受け入れちゃったりして。
Joy Division - Atmosphere
この後、チャーリーがラルクのアルバム『True』での[Caress of Venus]の四打ちが与えた影響の話をしてたんですけど。ここで忘れちゃいけないのが、The HAREM Qでしょ。この頃のラルクにいたSakuraが昔いたバンドなんだけど、ギターのMARKEYは、前述したSPEED-iDのギターだし、ヴォーカルの星丸がその後に組んだMr.ジーカンズは、ユーロビートバンドだった訳だから(ちなみにベースのROUGEはこの後、BILLY&THE SLUTS。ビリスラの話もしたいね)。ハーレムQのドラムやってたやつの変わりに、その頃DJをやっていたyukihiroが入るってのはすんなりくるね。
で、この文脈で絶対忘れちゃいけないのが『DANCE 2 NOISE』!ヴィジュアル史と、サマー・オブ・ラブの歴史的邂逅の証拠物件という重大な意味を持つアルバム。参加メンバーが豪華だったこともあり、かなり売れた記憶がある。そのせいか、一時期どこのBOOK OFFにも置いてあった。この時確かに、アルバムを聞きながらイギリスの足音を聞いていた奴等が日本に沢山いた。レイヴカルチャーが日本に来て、クラヴシーンから日本の音楽が根本的に変わるって信じてたんだ。JESUS JONESとかもこの時期だったかな。
続きは[DANCE 2 NOISE]のデータ集。
間違ってたら教えて下さい。
DANCE 2 NOISE 001のライナーノート1
90年代という新たな時代の幕明けとともに、世界の音楽シーンは、これまでとは明らかに異なった動きを見せ始めたようだ。 パンク/ニュー・ウエイヴの衰退とともに、停滞しきっていたイギリスのシーンは、シカゴのクラブ・シーンを起源にするハウス・ミュージックをロックに導入し、現代感覚あふれる独自のグルーヴ感を生み出す事に成功したThe Stone Roses,Inspiral Carpets,HAPPY MONDAYSなどのマンチェスター勢や、RIDE、My Bloody Valentineを代表とするアシッド感覚の強いノイジーなギター・バンドの登場によって、かつての様な活気を取り戻し始めた。アメリカでは、アンダーグラウンド・シーンが産み落としたSONIC YOUTH,Dinosaur Jr.といったバンドがメジャーでブレイクを果たし、Red Hot Chili PeppersやLimbomaniacsといった連中を筆頭に、パンク、ジャンク、ファンク、ハード・ロックの様々な要素をミクスチャーさせるクロス・オーヴァー・ロックと呼ばれるサウンドが好評となっている。そして、それに呼応するようにここ日本においても、何かが確実に変わり始めているのだ。
DANCE 2 NOISE 001のライナーノート2
その兆候は少し前から現われていた。例えば、BUCK-TICK、SOFT BALLETといった個性派アーティストのメジャー・フィールドでの活躍は、そのひとつと言えるだろう。相変らず、ストーンズやツェッペリンやピストルズのモノマネをする事がロックであるとカン違いしている連中の多い中、彼らの時代を的確に捕えた、ある種マニアックな音楽性は、新鮮かつ強力な魅力を放っていた。そして重要なのは、以前ならば間違いなく異端として終わっていただろう彼らが、大きなポピュラリティーの獲得に成功した点にあるのだ。そう、アーティストのみならず、リスナー・サイドにも好ましい変化が起こっているよにぼくには感じるのだ。そしてそれは、日本のシーンをより面白いものにするための必要条件なのである。
DANCE 2 NOISE 001のライナーノート3
さて、このアルバム『DANCE 2 NOISE 001』の話に移ろう。“新時代のダンス・ミュージック”とでも呼べそうな、タイプの異なる14の楽曲からなるこのアルバムだが、まず、驚くべきはそのメンツの豪華さだ。BUCK-TICKの星野英彦、今井寿のギタリスト2人、SOFT BALLETの過激派として知られる藤井麻輝を始め、レピッシュのタツ、デル・ジベットのISSAY、ソドムの福富、そしてアンダーグラウンド・シーンのドンともいえるYBO2の北村昌士に至るまで、まさに個性的で優れた才能の持ち主たちが名を連ねている。そして、まだデビューを果たしていないアーティストたちも、それに負けないだけのクオリティーを持つ作品を作りあげているのだ。断言してもいい。ここに収められたすべての作品は、“邦楽<洋楽”という一般的なリスナー間での認識を、たやすく打ち破るに足る、極めて高い完成度を秘めた傑作ばかりである、と。“同時代性”という言葉を最近よく耳にするが、ぼくはまさにこれらのアーティストんそれを強く感じるのである。彼らは、イギリスそしてアメリカなどの新世代アーティスト達とシンクロしながら、それを越えていくだけの可能性を十分に持ち合わせているのだ。詳しい解説をしたいのはヤマヤマだが、紙面の都合上、ここでは特に注目されるいくつかの曲を紹介しておこう。まずは、星野による(1)。繊細といった彼のイメージからは想像もつかない、ミニストリー、フロント242に通ずる、過激なエレクトロニクス・ボディ・ビート・ナンバー。(2)はジーザス・ジョーンズ・タイプのダンサブルな曲。タツと福富のユニット(4)ではユニークなエスニックなハウス・サウンドが聴ける。ISSAY参加の(5)は、ゴシック・ハウスとでも言うべき特異なナンバー。そして、(14)。トリを務める今井と藤井のユニット、SCHAFTは、最早ノイズとも言うべき超過激なエクスペリメンタルなエレクトロニクス・サウンドを披露しており、これがアルバム中最大の呼び物になる事は間違いないだろう。また、このほかCool Acid Suckers、P・B・C、BRAIN DRIVEなどの新人にも、今後の活躍が非常に期待されるところだ。
DANCE 2 NOISE 001のライナーノート4
ここ数年、見直されている“日本のロック”なるものの多くが、いまだ国内のみ有効な、言わば自慰行為で終わっているのに対し、この『DANCE 2 NOISE 001』が今後もたらすだろう成果は、限りなく大きなものに違いない。たしかに、コマーシャルな作品とは言いがたいし、もっとハッキリ言えば、現状ではまだまだ聞き手を選ぶ要素の多分に強いアルバムである。しかし、広く世界に目を向けた時、これまでにない多大な評価を受け得る可能性を十分にもっと作品である事もまたたしかなのだ。本当の意味での“日本のロック”、そしてその輝ける未来。それは、間違いなく この 『DANCE 2 NOISE 001』の中にある。そして、それを実現していくのは、あなた方ひとりひとりなのだ。
1991年8月27日 久保田稔人
DANCE 2 NOISE 001[1991.10.21 BMGビクター(VICL-229)]
- Hoshino Hidehiko(星野英彦{BUCK-TICK})
- M-AGE(KAJIWARA YUJI{CONFUSION}OKAZAKI{AGE of PUNK,Lucy}他)
- SUB SONIC(TAKASHI KIMURA(t-kimura){move,Favorite Blue}他)
- Tatsu(LÄ-PPISCH)(福富幸宏{SODOM})
- HAMLET MACHINE(ISSAY{DER ZIBET},TATSUYA{ALL NUDE}, MIZUNAGA)
- PC-8
- CRYPTEMEN(北村昌士{YBO2}ヤマジカズヒデ{DIP}他)
- Cool Acid Suckers
- D.M.X&A.M.(宮崎泉{DMX,MUTEBEAT},増井朗人{MUTEBEAT})
- paint in watercolour
- PBC(池田亮司,AKIRA YAMAMICHI,谷崎テトラ,JEAN PIERRE TENSHIN)
- MAZZ+PMX
- BRAIN DRIVE
- SCHAFT(今井寿{BUCK-TICK}+藤井麻輝{SOFT BALLET})
DANCE 2 NOISE 002[1992.3.21 BMGビクター(VICL-290)]
- 櫻井敦司(BUCK-TICK)+XYMOX
- PANDEMONIUM(横山和俊, DJ PEAH{M-AGE})
- SECRET GOLDFISH
- PIPES OF WATER DREAM
- SPACE INVADERS
- HOT TOASTERS
- DUAL VOICE
- OFF MASK ØØ
- Stray Mac(橋本浩二{LINE-UP}鈴木秀利{Pli:z,BLOW}他)
- KRUSH POSSE(DJ KRUSH,MC MURO+DJ GO{MICROPHONE PAGER})
- サエキけんぞう+CMJK(CMJK{電気GROOVE}+さえきけんぞう{パール兄弟})
- THE MAD CAPSULE MARKET'S
- D'f
DANCE 2 NOISE 003[1992.8.26 BMGビクター(VICL-319)]
- GULTDEP(齋藤久師{Yセツ王,Logic System}EBU{DEF.MASTER})
- THE KING OF HIPPIES
- jamaican Zamurai(石野卓球{電気GROOVE}渡辺省二郎)
- COALTAR OF THE DEEPERS(NARASAKI{特撮}他)
- BIKKLY・H(ヤマジカズヒデ{DIP}他)
- BRAIN DRIVE
- Hardcore Reggae
- DJ HONDA+仁勝
- NAZOO
- Nav Katze
- DOOM
- AJA AJA STARS(上領亘{GRASS VALLEY,P-MODEL}+Imasa{BARBEE BOYS}他)
- DEEP(鈴木晃二{MONKEY TRICK}八田敦{HATE HONEY}他)
- K.A(森岡賢{SOFT BALLET}他)
DANCE 2 NOISE 004[1993.1.21 BMGビクター(VICL-374)]
- M・A・S・S(hide{X}INORAN J{LUNA SEA})
- CONTROLLED PKO
- VIRTU PSYCHO MARE
- SUPER PLANET(足立祐二{DEAD END}MARRY{COLOR}他)
- B-2 DEP'T[DEP'T SK]
- M-AGE(KAJIWARA YUJI{CONFUSION}OKAZAKI{AGE of PUNK,Lucy}他)
- ASKA KANEKO WITH MACEO PARKER(金子飛鳥他)
- LUCY'S DRIVE(中村雄一{ZEPPET STORE}他)
- PEINT IN WATERCOLOUR
- NINETY SEVEN PERCENTS(表野雅信{BRAIN DRIVE}藤田タカシ{DOOM})
- PORNOGRAPHY
- SUGIZO(LUNA SEA)
DANCE 2 NOISE 005[1993.10.21 BMGビクター(VICL-463)]
- NINJA HEAD(石野卓球,会田茂一{EL-MALO}他)
- 東京クラフトワーク(砂原良徳{電気GROOVE})
- BRAIN DRIVE
- NAZ’S-O
- Nav Katze
- SECRET GOLDFISH
- Angel'in Heavy Syrup
- PEINT IN WATERCOLOUR
- LUCY'S DRIVE(中村雄一{ZEPPET STORE}他)
- M-AGE(KAJIWARA YUJI{CONFUSION}OKAZAKI{AGE of PUNK,Lucy}他)
- 町田町蔵(INU)
DANCE 2 NOISE 006[1993.?.? BMGビクター(VICL-23081)]