Be My Last / 宇多田ヒカル

この曲は、宇多田ヒカル
バレル嘘(ばらす嘘)を書いちゃったという印象。
バレル嘘というのは、
ヴィジュアル的、讃美歌は、レクイエムだという事で。
Bメロからサビに向けて上げて
Aメロで下げるとか
ギターのアルペジオとか、歌詞とか
 小学生の時に、習った
 作文で最初にインパクトをつける
 って感じの出だし
その全てが、
UKゴシックの延長線上にあるように思える。
それを、宇多田のジャポネ演歌的解釈を施すと
それも、天然なだけで、結局はただ単に、
何年も行われてきた加工貿易音楽
になっているのは、確信犯なのだろうか?
細野さんに聞いて見ないと。


ただ、BOOWY以降の、
ビジュアル系の路線とシンクロさせないで
R&Bの線上に並べようとしても
不安な旋律に聞こえる気がするのも
そのせいだと思うのよ。
ベースレスじゃなかったら、
完璧・確信犯って判子押しても良いんだけど
そこの綱渡り感は、それこそ日本的だと
加工貿易音楽だと。


それこそが、バレル嘘。
丁寧に、それらしく並べられた自我は、
苦悩や、葛藤が、彼女をファットにした
みたいな、言い訳に聞こえる。
プロなんだからレヴェルの、自意識過剰。
そんな感じで、
「今回の曲、微妙だね」
と、落とされる印象を抱いたので
「チアーに一票(既聴)」
つんく♂じゃないけど、こういう曲書いた後は
ちょっと、ビックリするような曲を、書いてくれる気がする。
元々、天然で初期のような曲、書く人なんだから
そりゃ、こういう曲書くでしょ。
日本の伝統を受け継いだ、加工貿易歌手だったんだから。


これは「菊地成孔のチアー&ジャッジ」です。
インターネットらしい事、書けたかな。