今後のドラマ

ハゲタカ以降の金融モノ→経済色の強い社会派ドラマ、
救急病棟24時やチームバチスタの栄光以降の医療モノ
ごくせん、ライフ、花より男子以降の
小さい政治が前に出るタイプの学園ドラマ
そしてはっきりとした体系分けがし難いものの刑事ドラマ
などのドラマは行き詰るのではないか。


何故かというと、ドラマで変える事は出来ない
現行の制度に対する問題定義はお為ごかしに過ぎない為。
今後、現実にある現行の制度を悪者に据えるタイプのドラマは
あっという間に、しらけていくのではないか。

 しかし人気があるのもここら辺のジャンルだという事も分かる。


このあたりが流行る前段に
ドラマのドキュメンタリー化というか
2000年代序盤辺りから始まったブームで
同時多発テロや、ブッシュ大統領マイケル・ムーアから、
スーパーサイズミーダーウィンの悪夢
少し外れて町山さんなど海外の火種があり
日本では、
プロジェクトXや、森達也Aなどの
アルファベットモノのブームが、
ウルルン滞在記や、情熱大陸といった番組に流れた。
そういった前段階から、昨今の大不況到来へ行き着き
ゼロ年代はドラマと現実の距離をつめる事に費やしたと言える。


『個室都市 東京』は、
スーパードキュメンタリーのような印象を受け、
まだまだセカイは小さくなるような気もする。
 セカイというか、ドキュメンタリーと自分の距離か。
ここで気になるのは
世界が小さくなればなる程、誤配の可能性が低くなり
士農工商のようなゾーニングはより徹底されるのではないか
ということ。


セカイが小さくなれば、
フィクションが成立するハードルは下がるが、
存在も知らないようなセカイを描くドラマが
成立するとは思えないし、
その映像が届くとも思えないのだ。