音楽とか映画とか漫画とかの、作者とか監督とかが、たまに『作品は作った時点で、自分の手を離れている』『どう感じたかは、人それぞれ。答えなんかない』って言いますよね。それが正しいのなら、その作品を何らかの形で望んだ時点で、優劣の判断が、客に渡されていると言う事でしょうか。そしてその評価の度合いによって、面白ければ褒め。つまらなければ、貶す。それは、大概の場合対価を払っていると言う事が、掛け値になっているのだと思います(それだけが基準じゃないですけど)。また、その基準には、指針として、他の作品を比較対照にして距離を測ると言う事もあると思います。更に、よりプリミディヴな部分で感じるという感情には、今までどんだけの事を経験してきたかによって決まってくる部分があると思うのですね。ということは、面白くないと感じるものは、それだけの経験をしてきていない。それと比較できる程度の作品を経験していない自分が、その作品に至っていない。という風に取る事が出来るので、何かを貶す事は、自分の未熟さを露呈する行為にあたる。ことになってしまうから、上記したような物言いは、ズルイっちゃ〜ズルイかもって思った。って辺りから、ここ数年前に進めない。空気読みゼロ年代は、作品にアレコレ言う自由ってなくなっていくのかな。