夏のオススメドラマ&アニメ殿堂入り『ライフ』
http://story-station.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/school_days1_a420.html
重要な話は成馬さんがしています。
俺は笑っています。
このライフにしても、この次に話しているスクイズにしても
後味は毎回悪いんですけど、話す時は笑っちゃいますねぇ。
眉間に皺寄せて話すような事が物語や人物に無いんですよね。
だからスタイルや演出といった、周りの話になる。
現状の問題点を洗い出し是正する事は確かに大切ですが
これは、フィクションですので
その場に居ない大人の作った希望よりも
自分の足元を見つめるって作業の方が早急に必要で、
現状この登場人物と同世代の人達にとって即効性のある
ライフのような作品の方が、実際に届くのだろうし
こういった作品と、帰属できる共同体への希望は
どっちかだけを信じるのではなくて、
同時にプログラムを走らせる、頭の柔らかさが必要ですよね。
時間は有限ですし、学生時代には早く順応した上で
大切な思い出でもなんでも、つくりゃいいじゃないすか。
こういった概念を消化した上で
エンタメとして濃密な作品を量産する
この枠の強度はとても高い。
今作家は、この辺りの地平位は、
当然乗り越えた上で作ってくれないと、
お話の話を経験する事でしか無く
それが届くのは、余裕のある人間だけになってしまう。
斧を手に俯いている子に希望を届かせるには、
その子の足元の絶望を描かないと。
だからといって、
何でもかんでもネガティヴに書きゃぁリアルなのか?
っつったら、それこそ90年代じゃないんだからさ。
ポッドキャストで話している、
人格の薄っぺらさが持つリアリティって、
高校〜大学生くらいに、誰でも一回は考えると思うんだけど
ある一定のリアルは、実際捉えてると思っていて。
日本で生まれ育った人間対人間に、そんなに違いは無いし、
パターンと組み合わせで捉えられる。
よくあるいじめに、よくある絶望に、よくある自殺ってな具合に。
そんなよくある話に回収されたくない人たちが
あーだこーだ、ネットで言ってるんだから
よくある自殺なんかするなよってさ。
でもって、コレって全部にいえる事で、
それが全てって回収の仕方をした途端に
なんの役にも立たない代物に成り下がっちゃうんだよね。
だからそれも、勿論一面でしかなくて
画一的な発想それ自体が、問題な訳だよ。
世界が複雑だから引きこもるって奴だーね。
さっきThee michelle gun elephantのライヴを久々見たんだけど
世界が複雑で見え辛い時に
ミッシェルみたいな音楽が流行ったのって必然だったよね。
セカイ系とまでは言わないけどw
ポッドキャストで話しているような、
広義の意味で作家性の無いライフのような作品は、
後々どういった風に見られ方をするんですかね?
殿堂入りにしたは良いものの…
限られた人にしか見られないんでしょうか。