七夕

基本的に僕は、反抗期だ。
お前幾つだよ…って感じだけど
何だか、いつまでたってもだ。
そんな自分を認める余裕もあるし
僕は誰からも愛されない
って程、ロマンチストでもない。
汚点だとまで悩みもしない。
でも、ちょっとダラシナイよな。


人に愛される事で、満足できる事はとても素晴らしい。
その事を尊敬さえする。
でも、自分の体が汚れている事を知っているから
僕には、出来ない。
他人を決定的な所で、認めることが出来ない。
つまり、ガキなんだよ。


程なくして僕は、知性を求めた
褒められたい、認められたい
で愛されたい。
何て高尚な事、あたくしは思ってませんことよ。
美を体感したり
自然に、歪みの無い平等さを感じたり
する事を一通り、軽蔑してきたから
その上で
「こいつ等が偏見を持つことをしたい」
という思いは、その時々で思ってきたが
ここら辺から意識をしだした。


――自己愛


知性は、軽蔑と偏見を対等に並べ
淀みの無い、平等さをくれる
そんなモノ存在しないから美しいのだ。
自然物にはない美しさ。歪み。
最低限のレベルで存在を認めると
それは興味だ。
興味が無い事が、唯一のボーダレス。
よく思春期に「普通」ってなに?
みたいな[?]は有るらしいが
自分の興味の範疇が普通であるのなら
それは、自分の中に存在する他人を想うこと。
すなわち、愛なのではないだろうか。


あえて僕は思う。
君達にとって、僕は「普通」な存在でありたい。
目立ったり、特別にとられたり、極端に思われたりしたくない。
それは、僕が君達に平等を望むからだ。
等価値で君達に興味を持たれたくない。
それは愛だ。僕なりの。
そのかわり、僕も君達に興味は無い。


それは存在しないから、美しいのだ。