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風に舞いあがるビニールシート


やっぱ宮村優子はいい(エヴァじゃない方)。体感的にはおそらく電脳コイル以来となる。大して彼女の仕事を網羅的に視聴しているわけではない自分が、そんな大げさに言うような事ではないのかもしれないけど、久々に彼女脚本のドラマを体感してみると。やっぱいい。と言うほかない。
まず自分は「世界中の紛争や迫害によって難民となった人々」なんてこられたら、必ずといっていい、かまえちゃうね。こんな鼻白むことはないよ。だって言い方は悪いけど、それどころじゃねーし俺。いくら糞みてーな生活だとはいえ、肉食ったりビール飲んだりする程度に満足だし、だからといって、世界のどっかにいる俺から見て可哀想だと言える立場の人間に対し、可哀想だとは思うがお金は出さないし、勿論飛んでいって抱きしめないし。気分が乗れば募金ぐらいするけど、臓器の提供は死んだ後でもしないと思う。俺は世界の貧困をつまみにビールを飲む趣味は無いし。おめーらも大変だろうけど、俺は俺の価値観で大変だから、わりーけど間に合ってます。


んだけども、このドラマはよかった。あのーなにがよかったかって、逆接でも順接でもなく、↑上に書いたようなことを意識をしなかったんだよね。勿論最初はかまえたし、バイアスもかかってたと思う。でも、そういった気分は最初の面接のシーンで裏切られる。そこからの距離感ってのは個人的なもんだから関係ないと思ってたけど、そこを感じさせない手法をスマートにやってのけた。それだけで、評価していんじゃないの。宮村優子は脚本なんだけど、どっちかっていうと演出なのかな。基本的にすげー展開の緩急があって、えっ?なに?って感じだし。90年代後半〜00年代前半とかの(イメージね)、ちょっとひねったテーマのラブストーリーみたいな歪さは、驚きと笑いを禁じえなかったけれど、画面の緊張感は全然崩さないんだよねえ。NHK独特の画面構成のせいなのかな。役者さんの力かもしんないけど、NHKドラマの画力(えぢから)って"今は"いい強みだよな。なんで24時間テレビとかのドラマはお涙頂戴、お金頂戴って感じで、こうなんないんだろう。ってここ数年見てないけど。これも見てないけど余命何ヶ月かの花嫁的なね。なんか話がぼんやりしてきちゃったな。
なんかね、一つ一つのパーツは全然ピンとこないし、どちらかというと、つまらなそうなんだけど、調理と味付けでこれだけ見れるんだから、食材は食材、食わず嫌いはいけないわ。でホント食材自体は一見残念だから、言葉で説明しようとしても多分面白さ伝えるのってむずいんよ。だから取り合えず見て。駄目な人は駄目だと思うけど、味付けは絶妙だよ。結局みやむーの脚本的な良さにいっこも触れてないっていう
吹石いいよーこいつの垢抜けないバブルっぽさが「お金より大事なもの」みたいな、すべるテーマを迂回するには、ばっちしだね。


みやむーの発言
「お金がべつのなにかを生み出すところが見たいんです」お金を見下さず、理想を冷笑せず、わたしの汲々とした日常の延長にある「難民支援」に挑戦してみようと思った。


そうそう、そういう感じ。みやむーのそういうところが好きなんだよなー。