ハガネの女


少し前だったら、秘密基地はネットだし、あの料理人志望の元生徒が出会うのは、人格者の先生じゃなくて、闇を抱えた異性だっただろう。それは誤配の恐怖っていう言い方で参照されていたのかなと思うし、未だに誤配の恐怖が無くなったなんて全く思わない。それでも、夢見心地のこうだったらいいなって話ではなく、フラットな目線がそこにあったため、総体として嘘っぽいニュアンスは希薄だったように思える。例えとして分かりにくいかも知れないけど描き方はネット以降の祭り的だったという印象。
それ以外では、最後既に自立しだした生徒が、先生が辞めちゃうかもって自体に動揺せずにさっぱりと終わると思いきや…って展開でもカッコよかったかなと思った。それにしても最初の頃にあった不穏な空気が後半の祝祭感に到るまでたった7話か…