ドラマ
Mother。良いんだけど真面目で苦手なタイプ。特に下に流れる汚水が全て男という甘い砂糖菓子のような少女漫画世界がどうかと思った。そのせいで、自分の母体を通っていない子供に対しても母性は生まれるかもしれない。男=悪・女=善みたいな、砂糖菓子の世界ではな。という留保が付いてしまうのが惜しい。神秘主義ではない外部に開かれた母性を描いた秀作だとは思うが、男には分からない神秘的な何かから逃れるどころか、結局女教って曖昧模糊とした抽象概念で何か語った気になってるのがな…。
国の保証が犯罪という鍵で切り離されるわけだけど、その事で亡命や遊牧のような色合いを帯びるといった、一種の国の引力みたいな力が見えたのは面白かった。誘拐がキーとなって話を面白くしていたけど、逆にそれは神秘的な『母性』の自家中毒としても見えるので、誘拐以外のカードが存在しない問題を今後掘り下げられればいいんじゃないかと。それに関する、相互扶助ネットワークの再構築がぼんやりしてしまったので、それ自体は今後ドラマ内ではなく生活の中でその萌芽を探せればと思います。でもやっぱ残念だったな。もし本当に母性が外部化できたら、母だけが持ちえた特権の外部化という大きいテーマにぶつかる筈で、逆に体を痛めて育まれる母性が、その家政婦としての母親に耐えられるのかという部分にフォーカスが当ると思ってたんだけど。
ヤンメガ。俺は好きだったんだけど、中々他の人の感想を見つけることが出来なくてちょと残念。キャラをレイヤーの問題としてる所まではいいけど、それをリスクやメリットの面で掘り下げずに自分探し問題に見せたのが駄目だったのかな?それともあざとすぎたのか。ちょっと演出ドラマ的外観で古さが強調されてるきらいもあるけど。俳優の力に引っ張られる形で画面持ちも良かったし。何より三次元の役者を堂々と2次元のキャラとしてに描いても、バッチり萌えを作れたのが良かったと思ったんだけど。メガネを外すと実は可愛いネタとか、全体的に今の主流の萌えアニメよりネタが古いのが問題だったのかな。ココら辺は細かい話が色々入り組んでいるぽいのでいーか。
ハガネの女。テーマとかシリアスな部分にグッときてる人には怒られるかもしれないけど、今回の話に漂う百合臭ばかりに目が…プリキュア感かな?
月の恋人。ちぐはぐだなー。篠原涼子が主役だったら見やすいんだけど。話が主役を見失うと、えっ今コレ誰の視点?っていうか、分かんなくなるとおもうんだけども。あの外人は回想しか出てこないし。行き過ぎた神視点なのかな。もしマンガだったら、意味不明な竹中直人は作者の化身にすると思うから導いちゃうのはシナリオ的に反則気味な気が