龍馬伝

龍馬伝は、ディスる気まんまんだったのだけど
意外と、悪くなかった。
頭と終わりは、想像してた感じなんだけど
それ以外は意外とありかも。
そもそも、司馬遼太郎的な価値観が苦手なので
ただ見るのも辛いのだろうと思っていて。
 何が嫌って、まずは日本人の美化ね。
 日本人がみんなで選択した
 アイデンティティの神格化がきしょい。
 それを一人の人間で象徴的に描く手法が嫌い。
 上の人間は切り捨てるべき人間って感じの
 想像力の無さが、現代にも通じている。
 過去にしか希望が無いのなら、
 この国はとっくに終わってる。
 それと、台詞。全然頭に入ってこない。
だがこのドラマの、司馬遼太郎的な想像力を
上書きしようという意識は悪くない。
しかしそれが、アップデートや、
リアリティを持って描かれるなら
それもやはり、失敗するだろうと考えていて。
だけど私には、司馬遼太郎的な想像力を
新しい想像力で上書きしようという風に見えたのが
もっとも、印象が良かった原因です。


おそらく、派遣の問題と士農工商(あと二世議員とか)。
明治維新と、政権交代をかけて
リアリティの話をすると思ってたんだけど
そうでもないのかなと。
福山が一番きつい役回りになるんだけど
この方向性なら、福山の荷は軽く
彼を見ていれば、大体はつかめそうだ。


追記
龍馬というか、東のエデンの滝沢だね