Cornelius“MUSIC”をチアー&ジャッジ

corneliusのシングルにおける斬新さは、
イデアであって、音じゃありません。


THE SUN IS MY ENEMY(1993年)
PERFECT RAINBOW(1993年)
(You CAN'T ALWAYS get)WHAT YOU WANT(1994年)
MOON LIGHT STORY(1994年)
[THE FIRST QUESTION AWARD(1994年)関連のシングル]

corneliusのシングルを発売日に買って
家に帰って、プレーヤーにかけて思う事は安心感。
昔から変わらぬ味を、
足元をすくわれない程度のお遊びを。
聞いているこちらまでも、
corneliusを聞いている安心感に、鼻とか色々伸びる。
おしゃれアイテムみたいなものか。
アルバムがベストアルバムみたいだった(渋谷系)。


MOON WALK(RADIO EDIT)(1995年)(カセット)
[69/96(1995年)関連のシングル]

このシングルには驚く。カセット!?
しかしながら、相変わらずいつも通りの音。
街はいつも通り。安心する。
(アイデアのみでテルミンを使っている)
アルバムは、想像の範囲内で斬新。
かつファンも納得の距離感。
コンパクトディスクという規格を遊ぶ。
インディー感覚(デス渋谷系)。
その後出たリミックスアルバム96/69(1996年)*1はビビった。
エッジとかが色々立った!!


STAR FRUITS(1997年)(アナログ)
SURF RIDER(1997年)(アナログ)
STAR FRUITS SURF RIDER(1997年)
[Fantasma(1997年)関連のシングル]

アナログをターンテーブル上で同時にならし
一曲にする、というアイデアが斬新。
しかし音を聞いた時、我が耳を疑う。
何で今更ドラムンベース!?古いよ小山田君!。
しかしその後、ドラムンベース流行る。
アルバムは、斬新過ぎて日本じゃなくて、海外が驚く(バブル)。
シングルの全貌がアルバムで明かされた印象。
アルバムが発売された後だと、
何となくシングルも斬新だった雰囲気に包まれた。


Point Of View point(2001年)
Drop(2001年)
[Point(2001年)関連のシングル]

シングルを聞いた時点では、Fantasmaの次としか思えなかった。
やっぱそっちいったか〜、みたいな。
でもアルバムを聞いて、シングルの印象も変わる。
どう考えても環境の変化への過剰なポーズ(LOHAS)
としか聞こえない。最高w
やはり上書きされるので、シングルを聞いた時の
普通じゃんという印象は薄くなる。


昔からcorneliusのシングルが、
斬新に聞こえた事なんて無かった(アイデア以外)。
そしてアルバムを聞いて驚き、シングルの印象が消える。
というのを繰り返してきた。
corneliusはアイデアで、コドモの振りをし続ける
といった意味で、昔からずっとオトナでした。
 今回も小山田君らしい、ガキのまま大きくなった姿を、
 遺憾無く発揮してくれている。
と言う事は、オトナであるという事が
必ずしも円熟であるわけではない事を
corneliusは表現していたとも言い換えられる。
今回も私の耳には、音の目新しさは分かりませんが。
アルバムを聞いてから、驚くでしょう(想像の範囲内で)。
でもそれで当たり前じゃん。corneliusなんだから。

今回のシングル「Music」は、何か小山田君イライラしてる。
怒ってる、ってイメージが浮かんだんですけど
何ででしょうかね?もしかして、始めて青臭い!?
と言う訳で、勿論〈チアー〉
それと『歌が上手くなっている』ってそうかな?
(http://www.bounce.com/article/article.php/2882)

*1:小沢健二小室哲哉に断られたらしい