暗黙の領海
ネットが既存のオポジションである限り
TVを超える事は無く、オルタナティヴな存在でしかない。
超えるならば、文字から声、声から映像のような
五感を刺激する、メディアでなくてはならなく
そうなると、目の前に人間が出てくるくらいでないと
それは変革だとは捉えられない。
しかし、それが現実的に不可能ではないとしても
新聞からラジオからテレビになる過程でも疑問視された
人間としての尊厳を、どこまで
消費者に受け渡すかにも繋がってくる。
慣れれば、違うんだろうけど。
すぐに、とはいかないだろう。
しかもそれは、ネット以外の
それに特化した別の何かな気がする。
今、ネットが既存のメディアを食う可能性としては
スピードと当事者性がポピュラーだと思われるが
そこから生まれる新しいメディア倫理上では
消費の量が多すぎ、スピードが早すぎる事で
それをお金に替えるだけの耐久度を持てない。
既存のメディアの助けを借りたり、
既存のメディアの細部になる事はあるとしても。
競合他社が、人口クラスの規模になり
異常な作業スピードに、人件費が掛かり
一つ一つの儲けが余程のものでないと、成り立たない。
が、倒産が在るわけではなく、人間を消費していく。
それでは、インフレを起こし、
既存のメディアと共倒れになる可能性だって在る。
その程度の耐久度では、メディア足り得ない。
またこういう時に引き合いに出される、エロとアニメ。
例えば、カリビアンドットコムが
どの程度の収益を上げているかを出せれば
各局のアーカイヴが、
どれだけの有料化で現実的なのかの
パースペクティヴが目算できる気がするんだけど。
新しいモノより、誰かの担保があるものなら
多少は金払うんじゃない。
その担保をつくるのは、ネットが一番優良だと思うし。
所詮広い意味での広告だと。ネットってのは。
スプーの映像がどれだけ流れても
それ自体がお金を稼げる訳ではないとして、
「おかあさんといっしょ」の視聴率に
どれだけの変化があったのか。
そこから、お姉さん萌えした人間がいたならば、
DVDの売上にも関わってくる可能性を、捨てれない。
とはいえ、それはニッチでしかない以上
TVのオポジションであり、オルタナティヴな存在でしかなく。
未だロングテールである、確証が無いのだ。
新しい消費のスタイルまでとは、いかなくとも
新しいお金を発生させるスタイルは、
ネットを活用した詐欺がヒントになるか。
ちなみにyoutube等は、
放送業界側のコンテンツサーヴィスが徹底されるまでの、
グレーゾーンを補間していればいいのであってあくまで犯罪。
見たい動画をダウンロードして見るには、やはりお金が掛かる。
その時、ネットを媒介としている事は間違い無いんだから。
定額にしてくれたら嬉しいね。
そう言えば、これは97年の話なんだけど
出生率の低下が危惧されている。
精子の数は、年2%ずつ低下していると
フランスのある研究グループが発表する
測定を開始した73年に比べ約1/2に減少している。
女を孕ませられない男性にとって
結婚の意義は失われていく。
女性達の叶わぬ結婚願望。
結婚ビジネスが再び日の目を浴び
結婚相談所には列が出来、
お見合ブームが訪れ
風俗産業は女性をターゲットにし始める。
そして、古典的な犯罪「結婚詐欺」が横行する。
ってのを、久しぶりに読んで見てびっくりした。
「結婚詐欺」ってのは、騙された女性が
騙された事を認めない為、なかなか犯人が検挙されないそうだ。
ネットを使えば、結構なものがただで手に入るんだから。
しばらくは、既に社会に溶け込んでいるモノの
価値(値段)を上げる作業になるんでしょう。
物価が上がるの?
じゃあ、労働基準法も徹底してもらわないと
国民は、消費なんてしないでしょ。
食ったり飲んだり、するものは消費せざる負えないけど。
娯楽、嗜好品が無くっても死にゃぁしませんよ。
お国はそういった態度なんですかね。
適当に書き始めたとは言っても、なんだこの着地
インスパイアフロム
(http://artifact-jp.com/mt/archives/200607/telecombroadcasting.html)