ももクロちゃんとかまってちゃんと怪盗少女と魔法少女 発動篇


こういったももクロちゃんのパフォーマンスの前段には
Perfumeが切り開いたアイドルの市場原理というものがあって
自分が主役じゃない場で、客を奪ってくって話は
パフュ黎明期にサブカル観測範囲で
ロマンポルシェとか、豪さんのポッド辺りで(多分)聞いた話。
楽曲のプロダクトは固まってきたのに
彼女たち自身のプロダクトが比較的自由だった事で
ステージ上でどうしたらいいか
自然に市場の原理を嗅ぎとり対応していった事が
ももクロちゃんを含めた後進のアイドル達に
数々のヒントと具体的な道筋を残した事で
何処にどれだけパワーを使うか
メンバーのバランスをどう取るかを
客観的に構築するリソースが出来、
とても極端な表現をする人達の場所が用意された
って言えると思う。
クラヴカルチャーを取り入れた人達と、
アイドルに求められた何かを取り入れた人達では
今はどんどん別の市場にアクセスしていくように
変わっていっているような気もする。
今回のももクロちゃんとかまってちゃんのライヴは
MAD動画・アニソン・ニコ動・初音ミク的な道筋と
アイドル市場の関係性の方に繋がっていたと思う。
全然違うものなのに、アーキテクチャが同じみたいな。


ニコ動的想像力のパフォーマンスと言えば、
ゴールデンボンバーも同じマトリクスに並ぶ。
金爆が並ぶなら当然(終わってしまったが)マッスルも
同じマトリクス上に配置できる。
その中で、かまってちゃんが特別異物なのは
キチガイの聖性による
即興のコンセプチュアル・アートぽさの演出部分。
金爆やマッスルは
ヴィジュアル系やプロレスという魔法ありきで
たまに見える即興性を演出の外と位置付ける部分にあるし
たまに見える即興性が
ももクロちゃんにとっては萌えになるわけだ。