ドラマ

新参者に出てくるやろーはどいつもこいつも嘘つきばっかりなのに、ちーっと推理するとぺらぺら喋って勝手に癒されやがる。そのくせどいつもこいつも悪気がないので情状酌量。てめーのちっさい世界守るために嘘ばっかりつきやがって、て誰か言えよホーお


キムタクの月九。ハーレクイン的な世界観のアラブの石油王の方を日本にする日本のドラマって凄い倒錯してんな。感情移入すべき対象が外人て。これに対応するのは同窓会かな、と思ったらラストコーション…凄いなこれ。デフレ的搾取って溝川の上に中国の成長があってその中国の成長の溝川には労働者がいて、そういった中国の成長で稼ぐ日本人がガンガン金使う一方で定食屋で心をつかむがそこで終わらず、底辺の怨念を日本人に向けるってこれは何なんだ。取り敢えず日本人が気持ちいい月九じゃない事は確か。これは楽しみ。最後のキスで宣戦布告した彼女に、やるならやってみろよとばかりにキスを返すキムタクが、北川景子にはラヴシーンに見え、実際の二人の間に流れるのは食うか食われるかの搾取っていう、キスを相手を食べる行為に見せる演出はおされですな


絶対零度。犯罪を犯した動機なんて描かなくていいんだよ。そんなもんやった本人だって分かんねーに決まってるじゃん。それでも被害者は何で?何で?って求めるよ、だからって第三者まで何で?って求めたってしょうが無いじゃん。でもそれが視聴者なんだから、動機を求めることがいかに無意味かを描いていかなきゃ意味ないじゃん。被害者に対して、何となくたまたま殺された殺人を受け入れろ、なんて無神経なことは言わないけど、関係ない第三者にとって、何となくたまたま殺された理由はない殺人に、なんとなくたまたま触れた他人が理由なんかつけれるもんか。おはようじゃなくて包丁だっただけだろ。しいて言えば太陽がまぶしかったからだよ


離婚同居。あの頃とか過去の情熱とか、良かった頃の自分を取り戻すとか再婚とかじゃなくて、現状は現状でそこまで悪くないじゃん、あー離婚しても同居っていうのもありなのかもなって思えるドラマになったらいいと思います


臨場。相棒とも探偵物語的ハードボイルドとも微妙に違う、つまんなかないけど生真面目すぎて上手く乗れない。よくある犯人の自供の薄ら寒さを回避する為に凄い頑張ってるんだけど、突き抜けきれないのがもどかしい。アドヴェンチャーゲームみたいな選択肢の窮屈さっていうのかな。新参者と一緒で古畑の悪い影響が出てる。ゴンゾウは過去と未来の狭間でしか成立しない一発モノだけど、あれにあった捕まえる側も捕まる側も本質的な差異が無く、やる気とか才能じゃなくて、同じだから分かってしまうもどかしさみたいな、まーそれだとシバトラが一番近いんだけどあれも上戸彩と一緒でガムシャラ徹平がなー。その役目をやるのが、新人の役目だったんだけど、最後に話しかけるのが内野さんだと、俺にはちょっと届かないんだよなー。勿論表情で演出はしてるんだけど、新人の彼と甲元が重なると言うか共感するシーンがあると、最後の説法も聞こえ方が随分違うと思うんだわ


同窓会。結婚するとこうやって浮気が超メンドくさくなるのがやだよ。そんなピシッとして遊びの要素が無かったら、逆に結婚生活が上手くいかない気がするけど。ってこれはドラマ。おっさんのラノベ、おばさんの携帯小説って印象は変わらず。勿論互いに評価してるからこそ例えてるんだけどね。ターゲットに向けて最適化した結果そこそこ数字取ってるみたいだし、成功でしょう。そのターゲットに自分も入ってたらもっといいんだけど、外から内輪を見てニヤニヤしてる悪趣味みたいなもんですてこれは。げへへ。せめてこの世代の人達の青春映画・小説とか詳しいともっと感慨深いものがありそう。てか本当のセカイ系ってこういう世代こそがガチだと思うわ。一皮剥いたら、つるつるのぴゅあなはーとが出てくるぜ


素直になれなくて。真っ直ぐで常識的な同窓会メンバーと比べて碌な人間が出てこないwがそれがいい。ある意味ロストジェネレーションに甘いというか、誰も相手にしないなら私(中野プロデューサ)が独占しますみたいな。てってれー(ナカジ


ヤンメガは脚本より役者より演出が前に出る、両手を上げられないTRICK型のドラマだと思うんだけど、なんか好きなんスよね。単純にStand Upぽいからだと思うんだけど。これジャニーズかんでたらもっとよかったかなー。今週もニヤニヤ動画だったでヤンスねー


やっぱりAngel Beats全然面白くはないんだけど、段々何か引っかかるようになってきた。少しづつABの見方みたいのを感覚で分かってきたと言うか、この作り手の面白さのルールがあるんだろうな程度だけど。アニメを見る感じで見てたけど、これはアニメのルールじゃないなんか独特の何かぽい。いやアニメに詳しい人には特定の作品やキャラクタを思わせる常套句で塗れてるわけだし、アニメのルール以外の何者でも無いんだけど。アニメを一度現実だと置き換えて、俳優やロケやガジェットを分解して…って二次創作なのか…うーん二次創作より3D感というか現実感というか箱庭感?分からないな


チェイス〜国税査察官〜。良いところ沢山あったけど後半どうしても白けてしまったのは、一人の数奇な運命みたいな個人史になるから。そこで人を狂わすのは希望だというメッセージはいいんだけど。税金に纏わる人間性の嫌味が抜け落ちてしまうような気がした。これは江口よりARATAが主題になるノワールものなので、ある種デスノートみたいな話だったのかな。愛されたい話もこういう提示の仕方じゃなければハマれたんだけど、税金まともに払うとかバカじゃね?って話の根底に愛されたい希望が…ってなると阿藤快っていうね+最後のシーンの無音ぶつ切りみたいな演出がハマるのはドラマ全体に緊張感があったからだろうし、決して悪いドラマでは無かった


ハガネの女。幾つかのミスリードを、大人からは見えないレイヤーが子供にはあるっていう風にしてるのはリアリティとミステリーの両方の演出にかかってて。それは冒頭の吉瀬のパブリックイメージ等からくる女王の教室のイメージを脱構築しますっていうシーンからも見え、ラスト付近からくる印象は、むしろ教師と生徒の役割は女王の教室と逆かもしれない。オカシイのは大人の方で、オカシく見えても子供は一丸となってそれなりに安定している…かも。そういう何重ものレイヤーを掻き分け、その濃いレイヤーの理由をミステリー的に暴いていく形なのかな。この所見ていた子役のトップが揃い踏みしてるだけで壮観だが。大人の方は、イメージを逆に坂手にとるような配役?今の所この俳優って事はこういう感じっていう見立てが立たないように配置されてていい。


シバトラスペシャル。くそつまんねーけど、いい線いってる。元々このシリーズは警察と犯人に特別な違いが無く、むしろ犯人に必要以上の感情移入する事で真相にたどり着くパターンがなかなかいいんだけど(犯罪者は死んで当然て思想も入ってる)。それにも善と悪があって、いつも悪への踏み込みが甘い。下手くそだけどダーティハリー問題にも真面目に向き合ってる。(一義的な)悪の側にカメラを向けるのではなく悪の側からカメラを撮るバランスがもっとあればいいんだけど


月の恋人。今週の月九超微妙、ワンオブゼムのギャルゲ。どう考えても松田翔太ルートの一択すよ


絶対零度。お金が全てだと言っていた人間が命の重さに気付き人間らしさを…っていう薄っぺらい人間観で人を決めつけてかかる人間の方がよっぽど薄っぺらいぞ。今回面白かったのは「疑わしきは罰せずだよ」やれやれと警察(主人公達)が言っていた所。