警察のお仕事


最近見た映画が、無能な警官を下地にしている話が多かったので、気になったのだけれど、80年代より以前、証拠の捏造や、暴行による自供というのは、ただ単にまかり通っていたわけじゃない。というか、それってかなり当たり前の事だと思うのだけれど、潮流的にも無かったことになっているんじゃないか。


昔の警察って言うのは、犯人を捕まえるのが仕事なわけですよ。今もか。えー厳密に言うと、今は真犯人を捕まえるのが仕事になったんじゃないかと思うわけです。例えば、昔の警察ってのは、霊媒師や陰陽師と同じものだと言う気がします。つまり、八方探してどうにもなんなけりゃ、取り敢えず捕まえたので安心安心という形を作って、その事を忘れさせてあげるのが警察の仕事だったんじゃないかなって。


勿論、その時に捕まる人間はスケープゴートな訳ですから、評判のいい善良な人間を捕まえるわけにはいかない。その為、生贄として村で「飼って」いる、知恵遅れの人間であったり、過去に何か問題を起こしている人間を、一緒に住まわせていると、そういう意味で都合が良かった。つまり必要悪だったのではないか。


これ完全に噂なんですけど、妖怪ってあるじゃないですか。妖怪って、その村に住む変な人が起源になっているものも多いらしいんですよ。3流ドラマみたいですけど、村でそういう人を匿う時に妖怪という現象を使っていた時代があったんじゃないかって、少し思うんです。


凄く失礼で変な話をしているのは分かるんですけど、そもそも近代化以前の警察というのは、必ずしも事件当事者の為に存在したのでは無く、いち共同体の維持が一番の命題だったんじゃないか。って捉え方をすると、幾つかの映画の理解が変わるかも知れないなと感じました。