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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 感想

最初に、先に情報は入れないほうが絶対面白いから、他人の感想は読まないほうがいい。


端的に言って、長いMAD作品を見ている気分でした。MADにしては長い。なんで横から文字がでてこないんだろう?っていう気分。ほらアスカがあれだよ、みんな書き込まなくていいの?(携帯でスクリーンに書き込んで見れるバージョンをどっかでやればいい)二次創作って意味ではすげードメスティックなリメイク。そうそうリメイクなんだから、MADで当然、当たり前。
CG。凄く巨大なあれとかそれが、とても整然と並んで、規則的にだーーーっと動く。そこに関して街も使徒も同列で、街も生物。使徒も無機物。その分、匂いとか食事(→料理→畑)とか肉体的なガジェットが豊富。エヴァのフォルムも人っぽいし、戦闘シーンはグロい。意味性が薄く雰囲気を盛り上げる使い方をしたクラシックから、画面で行われている事の意味を歌詞で補完し、ある種のイメージを喚起させる童謡への変化もそういうことなんじゃないかと。そういや宇多田も生演奏バージョンっぽかった。
新キャラ。空から美少女が落ちてくる(ついでに過去の記憶の象徴のようなものを壊す)。ビーストモードはゲームの裏技みたい。というか、全体的にスーパーロボット大戦が浮かんだ。まーあれもMADだからな。昔の人たちが楽しむ為に勝手に作った地方ルールが通用しないキャラクタ。逃げたきゃ逃げればいいし、戦いたいなら行けばいい。そのくせ楽しめない人もいるんだねとかいう。調子のいい奴、みたいな台詞が新キャラから旧キャラへのメッセージみたいな。大人買い的メンタリティをもうちょい過剰にディスってもよかったんじゃないか。旧キャラの昔の台詞がそれに呼応する。ちなみに腕に付いた包帯を剥ぎ取り捨てるシーンがあったような。
アスカはそもそも、たまたま傍に居た加持さんに恋をしただけで、今回もたまたま傍に居た手近な相手のシンジに感情移入はしたものの、自分の為のキッカケのようなものでしかなく。恋愛は、かっこ悪いけどやってみようかな、っていう動機付けでしかない。公私共に足癖が悪い。「あんたバカァ?」を必要以上に多用する。それが古くて恥ずかしいなのか、色あせないなのかは分かんない。今回は逆に好きな人の首を絞めるアスカ。30代婚活女が、草食系男子の首を絞めるの図。その為か、オフではやたら一人ぼっち。
レイをお母さんみたいにしたのは、逃げた、と思った。エヴァに乗らない幸せもある。日常と決断主義。あれよあれよとグレンラガン
公衆電話から手紙へ。双方向から片方、リアルタイムからタイムラグ。片や、結構重要な台詞は携帯や回線で話す。今ひとつケータイとまで言えないのは、メールを使わないから。
あのエヴァの頃は、トラウマ語りとかしてる程度にまだ余裕で。まだ自己責任論すらなかった。完全に今の方がガチでヤバイ。そういえば、今回は細部に他の人間の痕跡が見える。相対的な社会構造を匂わせる演出。アスカが言う、エコヒイキ、七光りは氷河期、非正規雇用世襲議員を思わせる。そういった個人が抗えない部分への不満は旧キャラらしい。シンジがエヴァに立てこもり暴れるのもまた、就労条件や不当解雇。旧保険庁への怒り。嘘だけど。
今はこれくらいしか思い出せないけど、とにかく物凄い情報量で、それを逐一処理しているだけで大変疲れる。もうぐったり。それならば、画面に身を投げて、情報を浴びるように摂取すればいいじゃないか。と見れば、エンターテイメントとして凄い。っていう感想になるんだと思います。僕がそういった手法をとらなかったってだけで。
おしまい