アイドルマスターのアニメ2 11話を見て

取りあえず、今の自分の中での認識で<ロボットをアイドルファン><操縦者をアイドル>と捉え、現状の把握。
主人公は、ロボットに心があるという。それは、ファンを一人一人の人間として見る。という理想(宇多丸的に言うと白アイドル)。
それに抗いロボットは道具だと言い切る仲間がいる。それは、ファンの顔は見る必要がないという態度。また、見えないという現実(宇多丸的に言うと、黒アイドル)。
そこに敵が現れ、同時に上記した二人と2対2で戦う。その敵が乗るロボットが、主人公たちの乗るロボットとは違い、人工的に作られたものだという事が分かる。それはつまり、事務所がメディアと共に、ブームを捏造するという事、及び、捏造されたファンだと思われる。
その相手に、ロボットは道具だといっていた操縦者までもが、偽者に本物が負ける訳が無いという。道具だと思っていた操縦者もまた、ロボット=ファンを本物と言う事で、最低限の線を引いている事がここから分かる。また、このキャラクターが、クールなキャラであることから、現実を冷静に見て、ファンと分かり合えない、本当にほしい物を与える事は出来ない。という感情があり、それはまた愛情なのかもしれない。
そしてそこに、20年眠っていたロボットが、戦いに共鳴して、人が倒れるほどに、大きい音を出す。これは、アイドルとそのファンが、人工的に人気を作り出す相手と口論していたら、後ろで聞いていた、20年ごしの年季が入ったアイドルファンが、激昂する事で、全員が黙ってしまう。という状況だろう。
するとロボット=ファンは、活動を止め動かなくなってしまう。操縦者=アイドルは一度倒れたけど動く。すると、人工的に人気を作り出す側の操縦者=人工的な人気を持つアイドルが、実は強化人間?人造人間であることが示唆される。
アイドルはその存在すらも、人工物だったという事だ。これは、かなり無理があるが、岡田由紀子的な偶像を死なずに引き受けられるものかもしれない。ここまで言わなかった事がある。この強化人間?の方の敵の乗るロボットは本物だという事。それと、クールキャラの方が乗るロボットは、前回まで、別の人間が操縦していたという事。


宇多丸がラジオでアイドル論を語るように、自分もここ数ヶ月でアイドルとそのファンについては、関心が強かった。それは辻、加護、藤本の話と、沢尻エリカ長沢まさみ的なものの話で一気に加速度は増したように思う。アイドルマスターをどう見るかは人それぞれだが、この偶然のタイミングにより、何だかんだで見続けてしまっている自分がいる。面白いというよりも、時代的なものだと思う。数年後のアイドルの歴史の中に、このアニメ版やゲーム版の話は、おまけ的扱いでしかのれないと思うが、実は物凄く時代を物語っている作品なのかもしれない。