逆回転のマルキュー

俺は、今まで後だしジャンケンはズルイと
無根拠で思っていました。でも何故、ズルイんでしょう?
結果を見た上で、答えを出す事を悪と思う感情ですよね。
ということは、直感で言葉を発したり
無責任な行動を取ることが良いと考えているのでしょうか?


思春期には、自己実現や意味に囚われ
無責任で、直感的な行動に頼りがちです。
また少年のような心。つまり夢を忘れないって奴は
何故か、重宝がられモテ要素としても認知されています。
無責任で、忘れやすく、飽きっぽくて、淡白
サバサバしていて、他人への興味が薄い人間が
クールでセクシーと思われている側面が
ある程度存在すると言う事ですね。
 まあガキっぽい方が、扱いやすいし自由に付き合える。
 つまり都合が良い人間。って思われているんでしょう。
そりゃ、後だしジャンケンがズルイと思いますね。


しかし、思春期の自分を恥ずかしいと思い
思い出したくない失敗を教訓にしていく事を成長と言います。
成長されたら、扱えなくなるし
自分より、大人な人間は都合が悪い
自分は成長したいが、相手にはされたくない。
と言った、サディスティックな自尊心の表れが、
後だしジャンケンを許してはイケナイ、と感じている訳です。
つまり後だしジャンケンは、人にやられるとムカツクが
自分にはついつい甘えてしまう人間を
体系化したモデルと言えます。
と言う事は、妬みや嫉妬と言う事になり
(自分より秀でた者を、憧れる感情とすれば)
ズルイと感じる心が、自分が劣っているを証明する
手助けをしてしまっていると言う事です。
それが上手く巧妙で、周到であればある程
後だしジャンケンが、ズルイのではなく
それを妬む心がさもしくなっていく訳ですね。


しかし、コノ結果から言える事は
後だしジャンケンとは、巧妙な正論を作る方法とも言えます。
相手にマッチポンプさせる術ですね。
しかも、強弱がハッキリしている状況においては、
アナタとは、会話をする意思が無い。
条件が飲めないならどうぞご勝手に、と言った
強い拒絶を感じます。
つまり、私はアナタが嫌いだし、興味が無い
穴を掘って知らん顔。もし落ちたら笑ってやる
という、自分以外の相手には無責任。
しかし、自分は責任感があるし、アナタより優れているから
お前を教育してやるよ。と言う、一方的なモラルの押付け。
などが存在し、裏を返せば、自分が相手より劣っているので
既成事実(過去的フィクション=後だしジャンケン)
を作りそれを元にして優位に立ちたい。
更にそれ自体が、自分が優位であったかのような
錯覚を起こさせる既成事実になる。
という構造になっていて、本当は自信が無くて
自分が相手より劣っている事を、認めたくないという
メタフィクション的倒錯が発生しています。


コレではした方も、された方も同じ人間と言う事になりますね。
無責任な甘えんぼさん同士が、互いを落とし入れようと
する結果生まれる行為なんですね。
アレ?と言う事は、紳士協定って事?
やり出した方が、馬鹿って事か?


後だしジャンケンをする人は、
ズルイと言うよりも、ウザイかもしれませんね。